ヘルペスは単純ヘルペスウイルスという原因菌に感染することによってかかる性病です。
完治するための治療法は見つかっていないため、一度かかってしまうと完治することはできず一生再発を繰り返してしまう病気です。
ヘルペスは感染しても何も症状が出ずにウイルスが潜伏しているだけの状態である潜伏感染になることが多くあります。
症状が出ないことから無自覚のままパートナーと性行為をしてしまいうつしてしまう可能性もあるのです。
潜伏感染にならず2日から10日で発症することもあります。
症状を発症すると男女ともに、性器にかゆみやヒリヒリとした痛みが出ることや、水ぶくれや赤い発疹ができる、太もものリンパ節の腫れなどの症状が出ます。
女性のみ排尿痛もあります。
性器ヘルペスの主な感染経路は、性行為による粘膜への接触感染です。
あらゆる性行為が感染の原因となるため、セックスが多様化している現代は、通常のセックス以外にもオーラルセックス、アナルセックス、手淫による感染などにも注意しなければなりません。
また、ほとんどは性行為によって感染するものの、直接的な接触ではなくても間接的に菌と接触することでも感染する可能性もあります。
考えられるのは公衆トイレの便座、大衆浴場のイス、使いまわしのタオルなどです。
ヘルペスに感染している人の性器が触れた場所に性器が触れることでも感染してしまいます。
一度かかると完治せず再発を繰り返したり、潜伏感染している状態が何年も続き突然発症したりするヘルペスですが、発症の原因になるのは疲れや体調不良などです。
主な原因としては、以下のような様々なことが再発を引き起こします。
- 疲労や精神的ストレス
- 他の性感染症の感染
- 睡眠不足
- 生理前のホルモンバランスの乱れ
- アルコールの過剰摂取
- 免疫力の低下によって免疫が正常に働かないこと
- 発熱
- 紫外線
- 性行為による皮膚の摩擦など
症状が治まってもウイルスは体に残り再発を繰り返すヘルペスは、感染してしまうと生涯付き合うこととなる病気です。
不特定多数の人との性行為や家族であってもタオルなどの使い回しを控えるなどできる限りの予防を心がけましょう。
性器ヘルペスはキスで感染って口唇ヘルペスになるの?
口周りや唇の水ぶくれによって痛みを感じるという症状があらわれた場合には、口唇ヘルペスである可能性があります。
口唇ヘルペスの原因菌は単純ヘルペスウイルスです。
単純ヘルペスウイルスは1型と2型に分けることが出来、1型は口唇ヘルペス、2型は性器ヘルペスの原因となります。
ウイルスに感染をしたとしても、全ての人が発症するということはなく、初感染者の1割では症状が見られますが、残りの9割の人は症状があらわれないとされています。
なお、口唇ヘルペスはキスが感染経路と言われていますが、単純ヘルペスウイルスを保有している人がそうではない人にキスをした場合には口唇炎を引き起こす可能性が考えられます。
男女間のヘルペスの感染経路はキスだけであるとは限りませんが、キスによって感染をする可能性があるということは嘘ではありません。
注意しなければならないこととしては、症状は一旦良くなったように見えても再発する可能性が少なからずあるということです。
その理由としては、原因となるウイルスは、根絶することが出来ないためです。
症状がない状態でも、神経細胞にウイルスは潜伏しており、体の免疫力が低下すると皮膚組織で増殖し始めるためです。
特に注意しなければならない時は、ストレスを感じている時や疲労している時、体調不良が見られる時、紫外線を多く浴びている時、女性の場合は月経が再発の原因となっているとも言われています。
根治することが難しいということを踏まえた上で、ヘルペスの症状が見られた場合には、早めに治療を行うとともに他の人にうつさないようにするということが大切になるでしょう。
早期治療をすることで、早期回復を見込むことが出来ます。